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WOODRISE 2017 国際会議(第1 回)ボルドー

■概要
 建築分野への木造利用が世界的な潮流となっている中、高層木造建築物の実現をテーマとした国際会議(フランス・ボルドー市 開催)に参加しました。

 

■参加メンバー
 コンステック 1名
 

■期間
 2017年9月11日~9月17日

 

会議

各国の木材利用推進政策、耐震、防火、防音等などの最新の研究成果発表を聴講してきました。
欧米では環境持続性の観点から、RC造から木造化へシフトしつつあり、CLT(クロスラミネートティンバ-)を使用して木造を高層化させる取り組みが現実になってきていることを実感しました。

写真①

 

 

木造建造物の模型、多種多様な接合金物等が展示されていました。

写真②

 

 

 

中層木造の建設現場見学

ボルドー再開発地区に建設中の7階建て木造オフィスビルの現場見学。
木材使用による工期短縮によりコスト削減を図っています。

 

写真⑩

 

 

欧米諸国での木造建築の高層化競争には驚かされるばかりでした。
カナダでは高さ58mの学生寮が竣工間近です。
スウエーデンでは34階建ての木造・鋼材混合構造の計画が、英国では80階建ての木造超高層ビル構想があります。
日本では高い耐震性能や防火性能を求める現行法令があるため高層化実現は欧米諸国のようには進んでいませんが、技術的には実現可能な領域に来ています。
また、木造を使用するメリットとして環境負荷の軽減が挙げられますが、軽い木材で運搬・施工時のCO2排出を減らすだけでなく、建物にCO2を固定化することが出来ます。
環境負荷軽減を経営スローガンに掲げるコンステックとしても、建物保全以外での新規分野として今後取り組んでいくべき分野ではないか思います。