構造調査
その揺れ、測ってみませんか?
振動計測
●フォークリフトが通ると、ものすごく揺れる。
●大型トラックが通る時間帯に建物全体が揺れている気がする。
●居住者から揺れると苦情があったけど、本当に揺れているのか客観的に評価したい。
●部材を補修、補強するけど、その工事効果を評価したい。
●建造物の揺れの特性(固有周期や振動モードなど)が知りたい。
- 電源不要
- 配線不要
- リアルタイム解析可能
- 最大7点同時計測可能(21チャンネル)
特徴
常時微動計測による振動性状の把握
建築物・構造物は地震時以外でも常に小さく揺れています。海の波浪・風なども振動源になります。これらの振動を常時微動といいます。常時微動の影響によって、建築物・構造物や部材はそれぞれ固有の揺れ方(固有振動数)で揺れています。常時微動を計測することで、固有振動数を推定します。
固有振動数は、建築物・構造物や部材の健全性の指標にもなります。さらに、補修・補強工事前後で常時微動計測を行い固有振動数を比較することで、補強による変化を確認することもできます。
【実績】
・2~26階建て建築物
・鐘楼、灯台
・土木構造物(高架橋、頭首工) など
部材の不具合状況の相対評価
施工不良や被災、経年劣化により不具合(豆板やひび割れ、コールドジョイント等)が生じた部材は、不具合の無い部材に比べて固有振動数が低くなります。振動計測によって得られる固有振動数を部材毎に相互に比較することで、不具合状況を推定することが可能です。
【実績】
・床スラブ(鉄骨造、鉄筋コンクリート造)
・柱、梁(鉄筋コンクリート造)
振動に関する居住性能評価
建物に発生する振動で体感振動は好ましくない現象として取り上げられ、その低減対策を要求されることが多いです。振動計測を実施することで体感振動を客観的に評価することが可能です。
(体感振動は、日本建築学会の評価規準に基づき、「気になり具合」と「不快感」で評価します。)
【実績】
・道路交通による不快振動(住宅)
・機械、フォークリフトによる不快振動(工場)
・フィットネスクラブ、歩行などによる不快振動(商業施設、事務所)
短期間の強震観測
短期的(3~6ヶ月程度)に観測することで、震度3~4以下の中規模地震時に建造物がどのように揺れているか把握できます。
配線が不要なため初期コストを抑えることができ、長期的な観測体制の事前検討にも活用できます。
【実績】
・制振ダンパー施工物件(H23~24年度)
振動計測システムの概要
無線通信による計測
従来の有線式と比較して配線の手間がかかりません。
そのため、計測時の準備や撤去時間を短くすることができます。
・建物使用者様への負担の軽減
・計測コストを圧縮
高感度加速度計の仕様(一例)
・入力レンジの大きさ:最大 ±2940gal
・分解能:最小 0.37×10-3gal
・周波数応答:DC~1kHz
・サンプリング周波数:100~2000Hz(計測点数による)