Technology & Methods

現場VaRTM工法

  • 連続繊維補強工法
  • 鉄骨造向け補強工法
  • 連続繊維補強工法
  • 躯体補修・改修
  • 土木向け工法

VaRTM成型法は、積層した連続繊維をフィルムで覆い、真空吸引した状態で樹脂を注入することでCFRPを成型する手法です。その技術を現場に応用し、補強対象の形状に合わせてCFRPで補強を図るのが、現場VaRTM工法です。
鉄骨造におけるブレース接合部において、ブレース破断防止を図る補強工法として適用するほか、鋼材の断面欠損等の腐食補修としても検討しております。

特長

  1. 下地形状に合わせた補強が可能です。
    • 現場でCFRPとするため、曲面などの下地でもCFRPの成型が可能です。
  2. 積層数に工期が影響されません。
    • 空気圧により繊維に樹脂が含浸されるため、多積層でもまとめて樹脂を含浸でき、積層数が多くても短工期で施工が可能です。
  3. 樹脂のダレによる汚損の可能性を下げることが出来ます。
    • フィルム内で樹脂含浸が行われるため、樹脂のダレによる汚損の可能性が低い。

補強効果

ブレースの断面不足で破断する接合部に対し、接合部にVaRTM補強を行いました。その結果、接合部耐力が向上し、保有耐力接合の条件を満足することを実大試験により確認しています。

ブレース接合部補強における適用範囲

  • 主に有効断面不足で破断するブレース材が主対象で、不足している断面積をCFRPで補うことを想定しており、ボルトのせん断耐力や溶接部の耐力不足に対しては適用範囲外です。

鋼管部材への補修事例

疑似的に欠損部を設けた鋼管に対し、現場VaRTM工法を適用することで無欠損の鋼管と同程度の引張・圧縮耐力が得られることを確認しております。

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