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  • 技術情報

赤外線法とドローンを活用した外壁調査手法の最適化 −外壁調査ベストミックス法−を開発

コンステックは、JR東海不動産株式会社、株式会社スカイスコープソリューションズと共同で赤外線法とドローンを活用した外壁調査手法の最適化 −外壁調査ベストミックス法−を開発しました。
令和4年3月に公開された「外壁調査ガイドライン」に基づき、打診調査と同等以上の精度を確保しつつ、赤外線装置およびドローンを活用して外壁調査の効率化・コスト削減を図ることを目的として、共同住宅を対象に、地上赤外線、ドローン赤外線、打診の適用範囲と精度・費用・作業効率を比較検証し、最適な組み合わせを提示し「外壁調査ベストミックス法」と命名し公開しました。

手前:地上赤外線装置,左:チェアゴンドラによる打診,右:ドローンによる熱可視撮影状況図

運用のポイント

● 地上赤外線法をベースに、高所や仰角制限・遮蔽物等で困難な箇所はドローン赤外線法で補完
● ガイドラインに沿った打診併用確認が必須(浮き音と熱画像の一致確認)
● 北面など日射が得られにくい面は打診を適用
● ドローン安全対策:GNSS不安定対策として係留運用

調査体制

打診法は打診者・記録員・ロープブランコ等、赤外線装置法は赤外線技術者、ドローン赤外線法は操縦者・建築物飛行安全管理者などで構成しています。

調査組織体制案(打診法,赤外線装置法・ドローン含む)

調査フローの提案

事前下見で赤外線適用可否を判定し、赤外線の適用部位を優先決定。適用不可部位は打診とし、併用確認箇所を事前選定して計画から現地調査までを一貫管理します。

期待される効果

赤外線調査の前提化による費用削減、ドローン自動飛行を見据えた人員削減・日常点検のデジタル化、見積検討の標準化・合理化が挙げられます。

詳細な内容

けんせつプラザ 積算資料 2024年10月 特集「いい建築」をつくる材料と工法
ドローンを活用した外壁調査手法の最適化 −外壁調査ベストミックス法の提案−  https://www.kensetsu-plaza.com/kiji/post/52494

参考文献

定期報告制度における赤外線調査(無人航空機による赤外線調査を含む)による外壁調査ガイドライン,赤外線装置を搭載したドローン等による外壁調査手法に係る体制整備検討委員会(令和4年3月)