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  • 技術情報

ERP鉄筋防錆工法

既存鉄筋コンクリート造の躯体補修において、優れた防錆効果を持つ鉄筋腐食補修工法「ERP鉄筋防錆工法」を開発しました。

本工法は鉄筋腐食補修工法の防錆処理後にERP鉄筋防錆剤を塗布する事で、既存断面修復工法の防錆効果を向上させる工法です。ERP鉄筋防錆剤は、鉄筋に塗布したポリマーセメント系防錆材に含浸し、水分と塩化物の浸透抑制層を形成する事で防錆効果が向上するため、かぶり厚さが不足する歴史的建造物や、耐久性が低下した既存躯体のRC補修において、鉄筋の腐食を抑制できます。

※ERP(Enhanced…強化 Rust …錆び Proof …耐える)

特長

防錆効果が向上

ERP鉄筋防錆剤を塗布した鉄筋は、雨水や塩化物による腐食を抑制します。

歴史的建造物や耐久性の低い躯体補修で鉄筋の腐食を抑制

ERP鉄筋防錆剤の防錆効果は、塗布したポリマーセメント系防錆材の表層で得られるため、かぶり厚さが不足する歴史的建造物や、耐久性が低下した既存躯体のRC補修において、鉄筋の腐食を抑制できます。

ERP鉄筋防錆工法の性能

ERP鉄筋防錆工法の性能

建築改修工事監理指針(平成19年度版)及びNEXCO構造物施工管理要領の定める基準値をクリアしています。

試験結果

●塩化物イオンの浸透抑制効果

ポリマーセメント系防せい材にERP鉄筋防錆剤を塗布する事で、塩化物の含浸深さと塩化物量を大幅に抑制できます。

●鉄筋腐食の抑制効果

ERP鉄筋防錆剤を用いて防錆処理した鉄筋は、多量の塩化物を含有するコンクリート中でも鉄筋の腐食を抑制します。

試験体に埋込した防錆処理した鉄筋
上:ERP防錆あり 下:ERP防錆なし