耐震補強 強くする
理想のリノベーション・用途変更を実現するために
既存建物を長期にわたって有効に活用するため、設備改修やリノベーションを実施されると思いますが、既に躯体や仕上げがあることで制約が多く、どのような対応をすべきか悩まれているケースがあるのではないでしょうか。コンステックでは、「梁や床に設備配管用の孔を開けたい」、「用途変更による重量増加に対応できる床にしたい」など、躯体の適切な補強方法をご提案します。

梁に配管用の孔を新設したい
e-アンカー
床スラブをeプレート工法やCFラミネート工法で補強する場合、スラブ中央部には下側、端部には上側に炭素繊維プレートによる補強が必要になることがあります。しかし、スラブ端部に壁がある場合は、炭素繊維プレートに必要な定着長さを十分に確保できないケースが生じます。
従来は、鋼板やボルトを使用して定着を図っていましたが、これらが建物の使用性に影響を及ぼすことがありました。
このような課題を解決するために開発されたのがe-アンカーです。e-アンカーは、炭素繊維プレートの端部定着に特化した材料です。一端がプレート状、他端が繊維状になっており、プレート部を炭素繊維プレートに、繊維部をコンクリートに設けた孔へ挿入することで、確実に定着させます。
また、施工後の厚さは10mm程度と非常に薄いため、仕上がりもスリムで、施工後の建物の使用性への影響を最小限に抑えられます。

リダブル工法

新築で梁に孔をあける場合は、あらかじめ補強筋を配置することで、強度上の安全性確認や、耐久性上のかぶり厚さが確保がされていますが、既存の梁に孔をあける場合には、これらの検証が必要です。リダブル工法は、このような「あとであける開孔」を対象にした補強工法で、孔をあける前と同等の強度を確保することができます。
積載荷重を増やしたい
eプレート・CFラミネート工法
居室から事務所への用途変更、事務所から書庫への用途変更など、床の積載荷重が増加するケースは多くありますが、古い年代に建てられた建物ほど設計余裕度が小さいため、このような荷重増加に対応できないケースがあります。通常、床の補強は小梁の新設などが検討されますが、この方法では意匠や設備上の制約が増えてしまいます。eプレート・CFラミネート工法は、床スラブの下側に鉄筋の代わりになる炭素繊維プレートを設置するだけで、床の耐荷力アップができるため、小梁新設に比べ意匠や設備への影響を最小限にすることが可能です。
