e-アンカー
- 構造体の補修・ 補強
- 連続繊維補強工法
- 曲げ補強工法
- コンバージョン向け工法
CFRPプレートを用いた補強では、その補強効果を発揮するために適切な定着長さを確保する必要があります。しかし、直交壁などの障害物により適切な定着長さを確保できない事例も多く、そのような場合は鋼板やボルトを用いる機械式定着により端部を固定しています。e-アンカーは、従来の機械式定着に比べて施工後に生じる段差を小さくすることでき、仕上げへの干渉が少ないフラットな仕上がりとすることが可能となります。

e-アンカーは独自の成形技術により、プレート部とストランド部を組合せたCFRP成形品で、eプレート工法の端部定着に用いる定着体です。ストランド部分をコンクリート孔内に挿入、プレート部分をeプレートに接着することで、eプレート端部の定着を図ります。
ストランド部分は接着樹脂の硬化まで柔軟性を有しているため、施工時の角度調整を容易に行うことが可能です。また、e-アンカーは厚さ3mmと薄いため、施工後の段差を10mm程度に収めることができます。端部を鋼板やボルトを用いて機械的に定着する方法に比べて、仕上げへの干渉を小さくすることが可能です。
特徴
・e-アンカーは厚みが小さく、仕上げへの干渉が少ない
・耐久性の高いCFRP成形品であるため、腐食等が生じない
・施工時の角度調整を容易に行うことが可能

e-アンカー姿図

定着イメージ
補強効果
eプレート工法の端部をe-アンカーにより固定することで、必要付着長さを確保した場合と同様の定着効果が得られることを実験により確認しております。
付着長さが確保できない場合においても、eプレート工法の曲げ補強効果を発揮させることが可能です。

プレスリリース
仕上げへの干渉が少ないフラットなCFRPプレート用定着体 「e-アンカー」を開発! 【PR TIMES 2025.6.9】