Technology & Methods

コンスネット工法

  • 外壁改修
  • 長寿命化
  • ピンネット工法
  • 剥落防止

コンスネット工法は、既存建築物の仕上げ材(タイル、モルタル等)の上に、ポリマーセメントモルタル、専用ネット、ステンレスアンカーピンからなる複合改修層を構築し、剥落防止性能を発揮するピンネット工法です。
コンクリートを下地とする外壁の既存仕上げ層を保護被覆することで剥落と、剥落に伴う人的災害を防止することができる維持保全技術として建設技術審査証明を取得しています。 ポリマーセメントモルタルが一材形(プレミックス)のため、材料の品質を高く保つことができ、かつ廃棄物量の削減が可能です。
また、再改修の際は複合改修層を保護被覆することで剥落防止性能の維持および防水性も付与することができます。

特長

  1. プレミックスモルタルを用いたセメント系ピンネット工法です。
  2. 一材形の材料を使用しているため、材料品質を高く保つことが可能です。
  3. 既存仕上材を撤去せず、かつ一材形の材料であるため、廃棄物量が削減できます。
  4. 再改修仕様により、施工保証を10年間延長することが可能です。

一材形材料による廃材発生の抑制と環境負荷低減

複合改修層で使用する材料を一材形としました。
一材形の材料は材料品質を高く保つことが可能なうえ、廃缶・廃液の廃棄物量も低く抑えることで、環境負荷の軽減に寄与します。

10年間の施工保証と再改修

コンスネット工法は、10年間の施工保証を設けております。さらに、施工から10年程度経過後に、再改修仕様を適用することで、さらに施工保証を10年間延長することが可能です。

①10年点検時の判定基準を満たし、
②仕様に従って適切な不具合修繕を行い、
③仕様に従った全面改修によりメンテナンス層を形成することで、剥落防止の施工保証の10年延長に加え、防水についても施工保証を10年付与することが可能。


■10年点検時の判定基準  
付着力試験:0.4N/mm2以上  
ネット強さ:強度保持率 80%以上
アンカーピンの引抜耐力:2.45kN/本以上

施工手順

適用範囲

  • 専用アンカーピンの引き抜き耐力が2.45kN/本以上確保できるコンクリート躯体持つ建築物に適応
  • 鉄筋コンクリート、鉄骨鉄筋コンクリートの建築物に適応。
  • 建物高さは最大45mまで適応。
  • 新規仕上層はJIS A 6909に適合する建築用外装仕上塗材で仕上げること。(新規仕上層を外装用タイル等で仕上げる場合は適用しない)

第三者による性能証明

一般財団法人 日本建築センターより技術審査証明を取得しています。(BCJ-審査証明-82)

適用事例

施工前
施工後