鉄骨ブレース工法
Eブレース
アンカーレスで無騒音・無振動・無粉塵を実現
本工法は、既存RC造またはSRC造の架構内に枠付き鉄骨ブレースと袋状繊維型枠を設置し一体化させる簡易な耐震改修工法です。従来のあと施工アンカーを用いる鉄骨ブレース耐震補強工法では、施工の際のモルタル撤去や躯体の目荒らし、あと施工アンカー孔の穿孔等により、騒音や振動が問題となっていましたが、E-ブレースはあと施工アンカーを用いませんので、非常に静かな施工を実現しています。袋状繊維型枠は、消防用ホースと同素材の袋状繊維に特殊加工を施したものでこれに無収縮モルタルを充填することで、既存の柱・梁架構と鉄骨ブレースを一体化します。一般的な間接接合部のように型枠の設置や撤去をする必要がないため、短工期でクリーンな工事を実現します。
特徴
無騒音・無振動・無粉塵
・アンカーレスにより騒音・振動・粉塵を大幅に低減
・既存のモルタル仕上げを残すことも可能
クリーンで環境にやさしい
・静かな工事を実現し建物使用者への影響が小さい
・目荒らしや穿孔がないため躯体へのダメージが小さい
短い工期で工事費を縮減
・間接接合部の配筋や養生が不要
・型枠脱型が不要
概要
袋状繊維型枠の機能について
袋状繊維型枠は、無収縮モルタルを圧入した際に、空気と余剰水が排出されるように特殊加工されています。
そのため、型枠内部には空隙が生じず、水和反応に必要な水が適度に残るので、高品質で安定した強度が確保されます。
適正な袋状繊維型枠の使用で無収縮モルタル表面に気泡が出ません。
第三者による性能証明等
(一財)日本建築防災協会、建防災発第2634号を取得
適用範囲
日本建築防災協会の耐震診断基準および耐震改修設計指針の適用範囲とする。
既存躯体コンクリートの推定圧縮強度13.5N/mm2以上。