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連続繊維補強工法

  • 連続繊維補強工法
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  • 土木向け工法

連続繊維補強工法は、連続繊維シートを既設コンクリート構造物に接着または巻き立てて補修・補強する工法であり、主要な連続繊維シートのストランド(素材)には炭素繊維・アラミド繊維などがあります。これらの連続繊維シートをエポキシ樹脂等の接着剤で施工面へ貼り付け、土木構造物の部材を補強します。
橋脚やトンネル覆工など平面で構成される部材は、連続繊維シートを貼り合わせて補強を行います。一方、橋梁のせん断補強や連続繊維シートの端部定着などには、CFアンカーやCFRP波形定着工法などの定着工法を併用して補強を行います。

炭素繊維シート

炭素繊維は、比重が鉄の約1/5程度にもかかわらず引張強度は鋼材の約10倍です。また化学的に安定しており塩害等の対策にも寄与する特長を兼ね備えています。

特長

  1. 軽量 比重が鉄の1/5であり、貼付けによる躯体の重量増加が軽微です。
  2. 高強度 引張強度は鋼板の約10倍。
  3. 高弾性 鉄筋の応力負担を軽減します。
  4. その他 疲労に強く、様々な形状への貼付けが可能です。

炭素繊維シートの施工

1.炭素繊維シート
2.炭素繊維シートの貼り付け作業
3.トンネル覆工の補強

アラミド繊維シート

アラミド繊維シートに樹脂を含浸させながらコンクリート構造物に貼り付けて、アラミド繊維強化ポリマー層を形成することにより、コンクリート構造物の耐震補強を行う工法です。

特長

  1. 重量は鋼材の約1/5と軽量で、補強による構造物の重量増加が軽微です。
  2. アラミドシートは電気を通さないため、鉄道施設に適用されています。
  3. アラミドシートは水分による劣化・発錆がありません。

アラミド繊維シートの施工

1.アラミド繊維シート
2.橋脚への巻き立て補強
3.橋梁床版下面への施工
4.トンネル覆工への施工